ごあいさつ
greeting
はじめまして、一般社団法人HOMIESです。
私たちは〈少年院を出院した若者たち〉が、社会に戻ってからも孤立することなく、安心して人生を再スタートできるため、
【仲間】×【ココロ】の2つの柱からサポートをしています。
少年院に在院している彼らは、退院が迫ってくると“不安”を口にします。
それは、
- 社会に受け入れられるだろうか
- また同じ過ちを繰り返さないだろうか
- この先、真っ当な道を進めるだろうか
- 非行の道から、方向転換を図れるだろうか
- 新たな仲間や友達は出来るだろうか
- 自分で適切な判断と選択をしていけるだろうか
など、さまざまな心配事を抱え、漠然とした不安感を抱いていることを、私たちは知りました。
非行の道を歩んだ結果、少年院送致となった彼らは、院生活の中で自分と向き合い、学習に励み、人生のやり直しに向けて真剣に取り組んでいます。
しかし、院生活の中で精神的・身体的な健康を取り戻し、再出発の決意を固めていても、現実はなかなか厳しいものです。
地元に戻れば、過去の非行仲間と再会したり。
家族や親族から腫れ物扱いを受け、自分の居場所がなかったり。
就職しても過去を話せないことに肩身が狭かったり。
人間関係をうまく築けず、再び過去の道に戻ろうと思ったり。
さまざまな障壁が出てきます。
非行少年たちに「なぜ非行の道を選択したのか?」と尋ねると、多くの子が「居場所が欲しかった」と答えます。
つながりや心が満たされることを求め、悪の道へと迷い込むのです。
真剣に立ち直りを目指しているそんな彼らが、安心して社会へ戻り、自分の経験を活かして社会活動に貢献できるようになるには、周囲の理解とサポートが不可欠です。
社会に戻ってから壁に直面した時、健全な仲間の存在と正しいサポートがあれば、軌道修正は可能です。
HOMIESは、少年院を出院した後も、彼らの“自律”までのプロセスを“添え木”のような存在で見守り・支援していくことで、誰もが孤立せず立ち直ることのできる社会を目指します。
どうぞ応援を宜しくお願い致します。
サポートのカタチ
support
彼らが非行の道から抜け出すためには、大きく2つの要素が必要不可欠だと私たちは考えています。
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①仲間とのつながり
・安心、安全な場での人との交流
・分かち合い、助け合い、思いやり、尊重し合う関係づくり
・そのための適切なコミュニケーション
を基盤と考え、【対話&コミュニケーション法】を活用し、仲間との関係づくりをサポートします。 -
②自分との付き合い方
・自分(気持ち、考え、身体感覚)に触れる
・ありのままの自分を受け容れ、自分らしさを確立する
・本来の自分の能力、エネルギーを取り戻し、正しい使い方をしていく
に焦点を当て、【グループワークショップ&セラピー】を活用し、自分との付き合い方、自分とのつながり直しをサポートします。
事業内容
about
- ①少年院を出院した人たちのみが入会できる会員制コミュニティ〈CLUB HOMIES〉の運営
- 同世代、同じ境遇の仲間たちとニックネームで交流する場の提供
- 悩みや相談をいつでも投稿でき、それらに応える仲間や大人が在籍
- 社会で必要となる〈人間力アップ〉のオンライン講座やワークショップ等の実践
- オンラインやオフラインでの交流イベントの開催
- ②ソーシャルスキルトレーニング(SST)と心理療法(カウンセリング・セラピー)の提供
- グループワークやダイアローグ(対話)を通じて、他者との分かち合いを体験する場の提供
- 個人のメンタルケアや精神的成長をサポートのため専門家によるカウンセリング・セラピーの提供
- 具体的なコミュニケーション法を実践的に学習する場の提供
- アート等を活用し、個性を活かした自己表現を実践
- ③再防止、更生保護の啓蒙活動
- ④少年院出院者の支援に関わりたい方に向けた専門スキルトレーニング
運営メンバー
teams
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- 代表 : たぬまゆか(旧:まつい)
【公認心理師】- 1977年 神奈川県生まれ。
勉強と運動が大嫌いで、道徳と音楽と美術を愛し、当時は世間でいう“典型的に出来ない子”から人生をスタート。
20代は真夜中のクラブで歌い、イベントを主催しながらお酒にまみれる日々。趣味に没頭した20代は職場を転々とし、生涯で志すものも見つからず、27歳で人生の迷子になる。
その頃に「心理カウンセラー」というキーワードと出会い、直感的に「これだ !」と感じて心理学の世界にのめり込む。当時から「犯罪心理学」に惹かれ、犯罪者の心理背景、生育環境、人間関係などに興味を持つ。
2018年に「NPO法人 対話の会」のボランティアスタッフとなり、少年院の【被害者の視点を取り入れた教育プログラム】に参加。以後、当プログラムにてグループワークのファシリテーション・プログラム制作に従事。
そこで知り合った少年たちに影響を受け、少年院を出院した彼らに継続的な心理的サポート・健全な人間関係・受け皿となる場が必要だと感じ、『一般社団法人 HOMIES』を仲間と立ち上げる。 - 代表 : たぬまゆか(旧:まつい)
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- なかざわ ゆきや
- 1990年生まれ。東京都府中市出身。
中学・高校時代、非行に走り道を踏み外した際、周囲の大人たちからの力強いサポートがあり、真っすぐに生きることがなぜ大切なのか考えるようになる。常に自分を正当化していた当時、自分を見つめる時間はとても苦しかったものの、自分を見つめ、小さな目標や希望を持つことで、真っすぐに生きていける力が湧いてくることに気付く。自分の軸を作りたいと強く思うようになり、一年間の浪人生活の末、大学に進学し哲学を学ぶ。
少年たちが真っすぐに生きていくためには、周囲の大人たちのサポートが何よりも大切であることを身をもって経験してきたことから、当時の自分を周囲の大人がサポートしてくれたように、今度は自分が少年たちをサポートし、生きることに希望を持ってもらいたいと思い、HOMIESに参加。
現在は、企業の人材育成を支援する仕事をしながら、定期的にNPO法人 対話の会のボランティア活動に参加。少年院に出向き、「被害者の視点を取り入れた教育プログラム」の実施にスタッフとして参加している。
趣味はサーフィン。いつでも海に行けるように、湘南に移住。 -
- ないとう たみこ
【社会福祉士/精神保健福祉士】- 極度の人見知りで、幼稚園や学校では一言も話すことが出来ないような幼少期・児童期を過ごす。人と喋ったり、関わったりすることが少ない分、外からじーっと人間を観察して過ごす。そのままおとなしい人として大人になり、決して社交的ではないのに、なぜか福祉の大学に進学し、20年以上相談援助の仕事に従事。自分自身が人に話をすることが苦手で、自分の気持ちを表現することもできなかったが「相談」の仕事をしているので、「ただ話すことで整理される、落ち着くことはある」と確信できる時もあれば、「話したって仕方がない」と諦めてしまう時もあり、未だに葛藤している。
自分が迷っているのだから、「何でも話してほしい」なんて言えないが、それでも人との対話を諦めたくない自分のため、誰かのために、そんな場を一緒に創っていきたい。 - ないとう たみこ
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- えんどう あつひこ
- 1981年生まれ。大阪府出身、神奈川県在住。
大学卒業後、経理を中心とした管理部門系の仕事に従事。
会社の研修の一環で体験した〈カウンセリング〉に興味を持ち、現在も学び続けている。
生活に大きな問題はないものの、ずっと漠然とした不安を抱えて生きるのがしんどく感じていた。しかし、カウンセリングや心に関することについて学んだことで、今現在は少しづつ生きやすくなってきている。人とあたたかい気持ちでつながれるようになることで、毎日の生活が豊かになっていくことを実感。
一人でも多くの人にそのような世界が広がっていくことを願って「HOMOES」に参加。
会社概要
company
法人名 | 一般社団法人 HOMIES(ホーミーズ) |
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住所 | 〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸2-10-28 むつみビル3F |
設立年月日 | 2022年11月22日 |
代表理事 | 田沼(松井)友香 |
理事 | 遠藤敦彦/内藤多美子/中澤悠希也 |
事業内容 |
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